2019年4月19日金曜日

スピカがうちに来る前 その1

スピカが我が家の娘になるちょっと前のお話しをしたいと思います。

うちには妻が飼っていた先代のハスキーがおりました。
名前は「ソフィア」。いつも”そーさん”と呼んでおりました。

妻は若い時からずっとハスキー好きでそーさんは3代目でした。
私はそーさんと出会って4年弱(妻と出会ってともいうか)
一緒に住んで2年半ちょっとでした。出会ったときに10歳。

最初の出会いは今でも忘れません。
廊下の向こうから全速力でこちらに向かってきて
口を開け歯が見えて舌を出し
犬を飼ったことのない素人の私には棒立ちになって「あ、襲われる」と思ったものでした。
今考えればしっぽぶんぶん振って超笑顔でこっちに向かって走ってきたのでしたがね。

その後そーさんとも仲良くなって妻と結婚。
いや、最初はそーさんと結婚して妻は付随という感じもあったくらい(笑)
散歩や朝晩の餌など日々の役割分担をしたものです。
一緒に寝たり遊んだり散歩の催促されたりとそーさんとも仲良くしておりました。


2019年3月13日の朝。
突然ほねっこのかけらごと吐いた。
前日ほねっこあげてないのになんで?という感じだった。前日まで散歩で走りまくっていたのに。
その後も2時間おきで吐く状態。
さすがに妻が病院に連れて行って点滴を。
ちょっとは良くなったもののまだダルそうな感じ。
その日の夜中も再度吐いてしまい

3月14日の朝1で病院へ。
私も仕事前に一緒についていきました。
吐しゃ物を見せると胆汁も吐いていたと。
レントゲン取ったらどうも胃あたりに異物も見えるようで。
そのまま入院になりました。
その後の血液検査の結果を見たら白血球数は高いし肝臓の数値悪いし膵臓と脾臓の数値もよくない。一目見て決してよくない状態。
妻は「最初の子のガブちゃんと同じ経過だ…」と泣き崩れるので
「まだ死んでないっ!」と一喝したのだけど・・・

3月15日そーさんのいないいつもとは違う家の雰囲気と落ち着かないうちら。
気はそぞろですがお互いの仕事に行きました。
この日動物病院は外来定休日。
早く元気になって帰って来いと仕事中ずっと祈っていましたが、
昼に妻から電話が入って・・・その留守電を聞いて・・・
そーさんは13歳で虹の橋のたもとに行ってしまいました。
妻が動物病院に引き取りに行って家に連れて帰ってきました。
私も早退して家に帰りそーさんと対面しました。

もう動かないそーさん
私が散歩行く準備に靴下持ったらお外に行く合図と小躍りしていたそーさん
夏は観音開きのジャージ出したら散歩の合図と小躍りしていたそーさん
ご飯のたびにあぉあぉ言っていたそーさん
その日の気分でご飯の時のお手おかわりが、ハードパンチだったそーさん
焼き芋とリンゴとバナナが好きで、買ってきたらいつもチョーダイとおねだりしていたそーさん
私が飲んでいる日本酒を横で盗み飲みしてたそーさん
そんな事を思い起こしていたら悲しくなってきました。

妻に花と好きだった焼き芋買ってきてくれと頼まれたので、2日前散歩途中に焼き芋を買って店前で一緒に食べたスーパーに行ったのですが自動ドアが開いて入った瞬間に涙がこみ上げてきました。
その日は妻と私とそーさんとリビングで3人。最後の夜を過ごしました。
途中起きてそーさんを何度も撫でていくらも寝れなかったですが…

その翌日。
前日に予約したペット霊園に行き、そーさんとお別れしました。
いつもだっこされるのが嫌いでしたが、私の最初で最後のだっこになってしまいました。
あの重さとまだ残る身体の暖かさはこの先ずっと忘れることはないでしょう。
お骨になったそーさんをうちに連れて帰ってきました。

続く

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